第20回:毎年1月頃になると

わかこま保育園園長 駒野谷美子
イラスト:卒園式の子ども

毎年1月頃になると妙に寂しさを感じます。

これは私だけではなく保育園、幼稚園、学校等卒業卒園に関係する先生たちが感じる感情かもしれないですね。愛情をかけた子に去られるこの寂しさは非常に複雑で卒園の時は只々これから何度か苦いことやつらいことを経験する時があるでしょう。その時こそ保育園でつちかわれた事が力となり、乗り越え、たくましく成長してほしいと思っています。

人格形成の基本は乳幼児期に育まれ、自分でやってみようという自分の心の育ちで自己肯定感を確立していく愛されている実感、信頼されている実感、その他etcで他の人をも愛する、信頼する事ができる事につながる。東京の研修に行った時購入した一冊の本に感銘をうけ、園と親とが子どもの育ちを共有する事が大切と考え、保護者との触れ合いがある度にこの考え方を話しています。鯨岡先生(中京大学)この様に大切な時期に保護者よりお子様をお預かりしている事に身の引き締まる思いがします。