肌に触れる風もだんだんと冷たくなり、晩秋の気配が感じられるようになりました。
道端や公園に敷き詰められている色とりどりの落ち葉や様々な形の木の実など、秋の自然は子どもたちにとって宝の山。散歩に出かけるたびにそれを嬉しそうに集めたり、ちぎったりして、自分なりの遊びを見つけ楽しんでいます。
11月は、身近な自然に触れる楽しさをより感じられる月であってほしいと思っています。
さて、11月のカレンダーを見てみると、23日に「勤労感謝の日」という祝日があります。また、アメリカでは第4木曜日に「サンクスギビングデー(感謝祭)」というビッグイベントがあります。11月は、世界のあちらこちらで感謝の気持ちを表す月でもあるのでしょうか。
勤労感謝の日は、広く働く人々の勤労に感謝を示すという国民の祝日ですが、もともとは、新嘗祭という宮中や神社で行われる、その年の収穫を祝うお祭りだったようです。それが戦後、稲作だけでなく世の中の全ての勤労に感謝しようという思いから「勤労感謝の日」と名前が変わり、今日まで続いているのだそうです。
「感謝」を表す言葉で、真っ先に思い出されるのが「ありがとう」です。私は「ありがとう」という言葉には、とても不思議な力があると思うのです。実際に「ありがとう」と言葉をかけてもらうと、心が温まり嬉しくなりますし、「ありがとう」の言葉を使うと、相手との距離が縮まり幸せな気持ちになります。
未来を担うかわいい子どもたちには、この機会に「ありがとう」の言葉のもつ魅力、心地よさ、うれしさを実感してもらい、「ありがとう」をいつでも、どこでも、誰にでも言うことのできる、心優しく温かい人に成長してほしいと思っています。