第125回:秋田市の将来はどうなるのか

やまばと保育園 園長 大友潤一
イラスト:小学、中学生、高校生

令和6年10月から児童手当制度が改正されます。

  • 所得制限が撤廃されます。
  • 高校生年代(平成18年4月2日~平成21年4月1日生まれ)の児童が新たに支給対象になります。
  • 支払回数が年3回から年6回(偶数月)になります。
  • 第3子以降の手当月額(多子加算)が30,000円になります。

中学生までだったのを高校生までにします。第3子を倍額にします。簡単に言うとそんなところですが、どのくらい申請しているのでしょうか、こんなに面倒な手続きを。とは言え、貰えるものは貰いたいのでしょうから、殆どの対象の方は申請しているのでしょうね。第1子すら生まれなくなっている秋田市に於いて、第3子への手当増額は何故なのだろう?高校生まで幅を広げるのは何故なのだろう?不思議に思う人は少なくないと思います。

秋田市から県外へ流出する若者に歯止めが掛かかりません。なぜ県外へ出て行ってしまうのか?夢や希望を持つのは大切なことです。その夢や希望を叶える環境が秋田市には残念ながら足りていないのでしょう。そして、残ってくれている若者の中に結婚しない若者が多すぎる。様々な理由があるのでしょうが、そこにも秋田市で結婚して子どもを生み、育てるという青写真を描けないでいるのではないでしょうか。

来春、秋田県と秋田市の舵取り役を決める選挙があります。秋田県保育協議会としても、秋田市保育協議会としても、これからの将来を導いてくれるリーダーを決める大事な選挙と捉えています。秋田県や秋田市に何が足りないのか?何が必要なのか?将来のリーダーの声をきちんと精査しなければなりません。我々の声にきちんと耳を傾けてもらわなければなりません。秋田の人たちみんなに、来春の選挙に注目して欲しいと思います。これからの秋田の将来が掛かっている。そのくらいの選挙だと思います。秋田の若者が将来、自分が生まれ育った街で、結婚し子どもを生み育てよう!そんな風に思える街になることを心から願っています。