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第44回:今頃どうしているかしら
執筆者:みどり保育園 園長 鷲尾道子

 保育園に仲間入りしたお友達が、おうちの事情で転園してしまうことがあります。昨年度、卒園式間近に他県へ引っ越して行ったA君。3歳の時に入所したのですが、なかなかお友達と馴染めずいつも不機嫌な表情で帰っていました。やがて環境に慣れ、帰りに私を見つけて挨拶をしてくれるようになりました。そして5歳児の後半には、靴を履く前に、おぼえたてのアニメソングを一曲歌ってくれるようになりました。といっても、耳に聞こえるままにまねて歌うので、何と言っているのかよくわからないのですが、毎日聞いていると、少しずつ歌詞が明確になっていくのでした。日々、言葉を習得しているのですね。調子のいい時は2番まで歌い、ノッてくると別の曲までサービスしてくれました。
 夏のある日、彼は言いました。
「ぼく、みどり保育園の前、どこの保育園にいたかわかる?」
「わからない。どこ?」
「たけのこ(仮名)保育園だよ」
「へえ。それは青森県?」
「うん、そうだよ」
「ママも、小さい頃、保育園に行ってたんだよね」
「ママは、のぎわ(仮名)保育園だよ」
「それはどこにあるの? 青森県?」
「う〜ん、わからない。アメリカかもしれない。ママに聞いてみたら?」
 今頃どうしているかしら。最近は何を歌っているかしら。


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